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夏の暑さ。 [本]

この間のためしてガッテン!で、運動後に牛乳を飲むと、
暑さに強くなるとやっていました。
会社でのエアコン設定29℃とか、6月から暑かったとか、
いろいろ重なったのか、意外と強くなっているような気はします。
3連休も、朝6時台で30℃超えていましたが、
割とまだ我慢出来るかも〜、と思いました。
でも、きっとこういうのが熱中症につながっちゃうんだろうなぁ。
難しいったら。

システィーナ・スカル

システィーナ・スカル

  • 作者: 柄刀 一
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2010/11/12
  • メディア: 単行本


『絵画修復士 御倉瞬介』のシリーズ第3弾です。
今回は、ぐっと過去に遡って、瞬介が20代の時の話です。
妻となる、シモーナとの出会いと新婚生活が描かれています。
そして、瞬介が修復士としての大きな飛躍をするきっかけとなる、
システィーナ礼拝堂の修復に参加出来るようになったくだりなども。
フレスコ画は、ホントに苦しい体勢での作業になり、
その修復もまた、そうなんだろう。
でもそれよりも、ミケランジェロの筆遣い、あるいは息づかいまで聞こえてきそうな
圧倒される作品を前に、きらきらとした心持ちになるばかりなのもあるのかも。

絵は好きだけど、自分で油絵を描いたことはないし、
本は好きだけど、自分で小説を書いたこともない。
音楽は、ホント下手くそながら、ホルン吹いて、
たま〜に自分でも納得のいく音色がベルから出て来たりすると、
気持ちがきゅーっとしてくるもんね。
いろんな表現の形があるし、好きの気持ちがある。
そこらへんも、ちらっと感じつつ。

ウクライナから出て来たシモーナの大叔母は、
システィーナ礼拝堂を見学している最中に、倒れ、亡くなる。
修復作業中の瞬介からは、彼女が恐ろしさに目を見開き、
それから頭から倒れたのが見えた。
床に横たわる彼女の手には、ヒトの第二頸椎が握られていた。
謎は重なり、瞬介とシモーナはそれを探るべく、
ウクライナまで出掛けて行く。
大叔母の夫は、数十年前に斧で首を切られた変死体で見つかって、
ミケランジェロの頃に生きた父方の先祖の男性もまた、
独房で首なし死体となって発見されていた。
父方と母方の両方で首を切断されていたという、奇妙な事件。
どう謎を解いていくのか。

若い瞬介の謎解きっぷりは、ああ〜、というか、
ちょっと枠が大き過ぎたかな、というか。
いずれにしても、日本人には知識としてはあっても、
なかなかピンと来づらいものがあるかも。

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おかしい・・・。 [本]

6月中は動いていたのに、何故かクーラーが冷えなくなりました。
しかも、スイッチ入れて5分もしないうちに止まってしまうし。
扇風機だけでは、さすがに厳しいのよ・・・。
しかし、何故、今?
せめてもう少し早く。

修理をするか、悩んだのですが、
微妙な年数になっているし、今の『勝手にお掃除してくれる』機能付きのも
ずっと気になっていたし、
新しいのは、大分省エネなんでしょ?
ってなことで、DAIKINのうるるとさららのを予約して来ました。
工事が半月待ち。
うおぅ、これまた微妙だけど、8月、9月は確実にまだまだ暑いだろうし。
遅くなろうが、無いよりマシかな〜。


救命拒否

救命拒否

  • 作者: 鏑木 蓮
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/02/11
  • メディア: 単行本


救命救急に関する話かな、と手に取りました。
この手の制度は、日本の法整備があまりにものろますぎて、
上の方のお偉いさんの娘や孫とかが巻き込まれでもしない限り、
変わりゃしないんじゃないか?と思ってしまいます。
実際には、高級官僚や政治家の身内なんて、
救急車でたらい回しにされることなんて有り得ないだろうし、
むしろ他を押しのけてでも、優先させるようにごり押しするんじゃなかろうか。
いや、まぁ、私の勝手なイメージですけども。

救急救命に関しては、医師や救命士にどれだけ負担を強いるものなのか。
救急現場において命の選別を行う、
その行為により少しでも多くの命を救おうというトリアージについて、
大きな役割を果たして来た若林医師が、シンボジウムで爆殺される。
若林医師に恨みを持つ者の仕業なのか。
大阪弁の捜査進行とか、やはり読み慣れないと入り込みにくい。
救命救急の向かうべき道は、これで正しいのか。
取らされるべき責任の重さに、医師や救命士の心はどう対応出来るのだろう。
いろんな問題提起がされている話であり、現状の救い難さを浮き彫りにもしているな。

ブック・ジャングル

ブック・ジャングル

  • 作者: 石持 浅海
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/05
  • メディア: 単行本


平成の大合併で併合された市側、廃館になった図書館に忍び込む、
女子3名と男子2名。
子供の頃から思い入れのある図書館へ、
それぞれの理由を持って。
月曜日には、本の搬出が始まるため、土曜日の夜中に。

その図書館にある昆虫図鑑を子供の頃に手に取ったのがきっかけで、
昆虫学の大学院生となった沖野。
沖野に廃館を知らせた、高校時代の友人、秋元。
父が勤務するその図書館に入り浸り、本を愛する百合香は、
除籍になった大好きな童話の本を取りに忍び込もうとし、
高校の友人、一実と真優もそれを冒険と云い、付き添う。
予め、閉館する日に二回トイレの鍵をこっそりと開けておき、
そこから忍び込んだ二組の侵入者。
館内で鉢合わせするも、お互いに干渉しないということにして、
分かれようとする。
いきなり5人を襲う、ラジコンヘリ。
完全に意表を衝かれ、女子高生の一人がヘリに付けられた毒針に
よって命を絶たれる。

逃げ惑う4人。
シナリオを書いたのは、誰なのか。
まるで、サスペンスドラマのような展開でありますが。
ちょっと、後味の悪さが残る心理描写とかも、いつもの石持ワールドな。

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コミュニケーションとは、げに難しいもの。 [本]

iPoneにしてから、2ちゃんのまとめスレをよく見るようになりました。
ちなみに、未だに無料ダウンロードしかした事がありませぬ。
まぁ、本のレビューで自分の意見とは違う人が多いのは分かっています。
なので、アプリだって、評価が高いからといって自分が気に入るものでは
ないかもしれないし、その逆だってあろう。
要はまだ、使いこなす段階まで達していないから、なんだろうな。

しっかし、あの人達、情報早いとか、どこからネタ仕入れているのかな〜、
と不思議になるくらい。
検索とかも、自分は下手なので、もどかしくなる事多いし。

黄昏たゆたい美術館

黄昏たゆたい美術館

  • 作者: 柄刀 一
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2008/07/18
  • メディア: ハードカバー


『絵画修復士 御倉瞬介の推理』の第二弾です。
こちらも引き続き、名画などの由来とかも勉強しつつの、
殺人事件謎解きです。

その中でも、知らない人は少ないだろう『ゴッホ』と『ゴーギャン』
にまつわる話。
ゴッホの耳を切り落とした謎から、自殺まで。
疑問だらけな彼の行動を、キャンバスの目から見つめ始める推理。

フランス人の夫を亡くした老婦人が、日本へ持ち帰った夫の残した絵。
とりあえず、どんなものなのかの鑑定をしてもらうべく、美術館へ持ち込んだ。
いきなり一枚目からカミーユ・ピサロの真筆とされるものが。
他にも有名な画家のものが、と期待が高まる中、
『ゴッホです!』とのメールを真夜中に受け取る御倉瞬介。
送り主は、鑑定に関わっていた成瀬いずみ。
あくる朝、いずみの遺体が発見される。

人と分かち合いたい、気持ち。
誰かに分かって欲しい、ありのままの自分。
受け入れてもらえない、現実。
もどかしい、想い。
どうしたら、届くんだろう、この気持ちは。
ひとりぼっちになりたいわけではないのに、うまく、つながらない。
あせるばかり。
そして、絶望。

いずみの境遇は、ゴッホのそれと哀しいほどに似ていた。
読んでいて、ぎりぎりしてくる。
2ちゃんねるのまとめスレッドでも、時々そういう話を見かける。
痛くなる。
なんで、うまくいかないんだろうなぁ。
私も、コミュニケーション取るのが下手くそなので、
余計にぐりぐりとえぐられるのだな。
いや・・・。
余計な一言で、台無しにしてしまうことが結構あるから、
どっちか云うと、黙っていれば丸く収まったのに、の方かも。

昨年、パリのオルセー美術館で観たゴッホの自画像。
彼は、誰を見つめていたのだろう。
『ない』を見た、哀しさか。
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夏風邪ひいた・・・。 [本]

暑くて、何も掛かってない状態で寝てしまっていたのが、敗因。
火曜から喉が痛いな〜、と思っていたら。
水曜は結構ヤバい感じだったので、次の日の会議用の試作品と資料をまとめ、
休んでも大丈夫なようにして残業してやっつけていきました。
木・金会社休んで、土日も休養したけども、
未だ鼻風邪が抜けませぬ。

まぁ、蹴飛ばしていた私が悪い。
ばかだなぁ、とは。


努力しないで作家になる方法

努力しないで作家になる方法

  • 作者: 鯨統一郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2011/06/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


先週末の図書館の新刊コーナーで。
お、鯨氏の新刊かぁ、と手に取ると、
『鯨統一郎、まさかの自伝小説!?』というオビ。
おっ、覆面作家の素顔が見られるのか。
そんな好奇心と、ぬるい題名に惹かれて。

この間読んだ、有川氏の『ストーリーセラー』でも書かれていましたが、
本を読むのが好きな人は、一度は書いてみるものだろう、と。
私の心の奥底にも、確かにそういう気持ちがちょっともあったことは否めないので。

鯨氏は、結構筆が早いイメージがあったので、
『この人は、ホントに努力とかなしにすらっと書けたりするのかも。』
と思っていました。
実際には、この本に書いてあるのは、そんな甘いもんじゃあなかったですけども。
作家になりたい、という夢を持ち続け、
大学を2つ行くものの、どちらも4年間で中退。
その後、無職で結婚し、会社を転々としながら営業職で家族を養い、
投稿を繰り返す。
生活の苦しさに折れそうになりながらも、妻の支えと、息子の為と、
職も掛け持ちするも、次第に借金で首が回らなくなり始める。

伝わってくるのは、痛いほどの、作家デビューへの夢。
うん、やっぱりね、そんな甘いもんじゃあないよね。

それにしても、紆余曲折ありながらも、
最後には自分の才能を信じてくれる人がいてくれるって。
そんな存在、私も欲しい・・・。
いや、別に才能とか、じゃなくて良いんだ。
自分の存在を肯定してくれる、他人が。

時を巡る肖像

時を巡る肖像

  • 作者: 柄刀 一
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2006/11/16
  • メディア: 単行本


柄刀氏の推理もの、違う主人公シリーズ!
ホントは、南美希風シリーズの続きを手に入れたいのだけども、
本屋さんにも、図書館でも見当たらない。
ので、
『絵画修復士 御倉瞬介の推理』シリーズです。
こちらが図書館で3冊並んでいたので、一気借り。

イタリアの美術修復学校を卒業し、
システィーナ礼拝堂のフレスコ画修復作業に関わった瞬介は、
四十半ば。
イタリア人の亡き妻との子、7歳になる圭介と暮らし、
圭介の面倒を見てもらうべく、家政夫の加護祥斎を雇っている。

その家にある名画や、家族の肖像画などの修復に出入りしていて、
人死ににゆきあたる。
名探偵コナンか!
いやまぁ、じゃなきゃ推理なんて必要ないしな。

御倉瞬介も、南美希風に通じるところがありました。
冷静な感じのところ。
うむ。こういうタイプ、好きだしね。
絵は好きで、割と美術館へ行ったりする方ではありますが、
歴史的背景とか気にしてみたりとか、殆どしません。
なので、画家のうんちくとか、あぁ、なるほどな〜、
今度観る時にはそういうのも踏まえておこう。
と思ったのでした。
ある程度絵が好きな人でないと、全くちんぷんかんぷんなところはあるかも。

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音楽♪ [本]


さよならドビュッシー (宝島社文庫)

さよならドビュッシー (宝島社文庫)

  • 作者: 中山 七里
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2011/01/12
  • メディア: 文庫


『このミス』大賞シリーズの文庫です。
本屋さんで平積みされているのを何度か見掛け、
その度に迷う。
いやいや、音楽ものは小説でどこまで表せるかって、
マニアックに走り過ぎてしまうのもあるし。
あんまりクラシック曲、知らないしなぁ。

でも、気になる。
中山氏の作品はこれが初めて。

自分に好きな楽器がある場合、よく聞く『楽器の中ではピアノが一番・・・』
とかいう言葉に頷く事が出来ないヒト、多いのではないだろか。
幼稚園、小学校低学年の時にヤマハオルガン教室に
通っていたこともありましたが、
鍵盤は未だに両手で弾く事は出来ない、私・・・。
単なるセリフと思いつつも、『いや、ピアノ一番なヒトもいるってだけだし。』
とかぶつぶつ言いたくなってしまう。
まぁ、ホルンの音色が一番好きな私には、
ピアノは完璧な音色♪とか言われても、そんなところに引っかかって、
肝心の話の方に入っていかれなかったりもして。

音楽科のある高校への入学が決まっていた遥は、
スマトラ島沖地震で両親を失い、一緒に住み始めた同い年のイトコのルシアと一緒に
ピアノの先生、鬼塚に習っていた。
その先生のところへ、イケメンピアニストで大学講師の岬洋介が挨拶に。
先生との始まりは、そこから。

そして両親の留守に、祖父と遥とルシアは火事に遭い、
離れは全焼し、祖父とルシアが火だるまになるところを見たところで、気を失う。
遥も全身大火傷を負い、二人を火事で失ってしまう。
そして、ピアニストになるという夢も失いそうになる。
鬼塚にリハビリレッスンを申し込むも、けんもほろろに断られるのだが。
見かねた岬がレッスンを引き受け、そこから遥とピアノの戦いが始まるのだ。
特待生として入学した高校も、このままでは難しい。

感情移入したくなるような性格の主人公では、決して無い。
でも、立て続けに事件は起こり、人が死んで行く。
残されたのは、ピアニストへの夢だけ。
誰を信じて良いか、疑心暗鬼になりつつも、岬のレッスンを信じて進む。
好ましい性格でなくとも、今の自分のヌルさにちょっと居心地悪くなるような、
ぶつけられる激しさに、読み進めてしまう。
岬のキャラクターが、話に彩りを添えているのが、救いか。

でも、読み終わった後、中山氏の『連続殺人鬼 カエル男』を
本屋さんで探してしまいました。

このどんでん返し、やられたわい〜!
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