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コミュニケーションとは、げに難しいもの。 [本]

iPoneにしてから、2ちゃんのまとめスレをよく見るようになりました。
ちなみに、未だに無料ダウンロードしかした事がありませぬ。
まぁ、本のレビューで自分の意見とは違う人が多いのは分かっています。
なので、アプリだって、評価が高いからといって自分が気に入るものでは
ないかもしれないし、その逆だってあろう。
要はまだ、使いこなす段階まで達していないから、なんだろうな。

しっかし、あの人達、情報早いとか、どこからネタ仕入れているのかな〜、
と不思議になるくらい。
検索とかも、自分は下手なので、もどかしくなる事多いし。

黄昏たゆたい美術館

黄昏たゆたい美術館

  • 作者: 柄刀 一
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2008/07/18
  • メディア: ハードカバー


『絵画修復士 御倉瞬介の推理』の第二弾です。
こちらも引き続き、名画などの由来とかも勉強しつつの、
殺人事件謎解きです。

その中でも、知らない人は少ないだろう『ゴッホ』と『ゴーギャン』
にまつわる話。
ゴッホの耳を切り落とした謎から、自殺まで。
疑問だらけな彼の行動を、キャンバスの目から見つめ始める推理。

フランス人の夫を亡くした老婦人が、日本へ持ち帰った夫の残した絵。
とりあえず、どんなものなのかの鑑定をしてもらうべく、美術館へ持ち込んだ。
いきなり一枚目からカミーユ・ピサロの真筆とされるものが。
他にも有名な画家のものが、と期待が高まる中、
『ゴッホです!』とのメールを真夜中に受け取る御倉瞬介。
送り主は、鑑定に関わっていた成瀬いずみ。
あくる朝、いずみの遺体が発見される。

人と分かち合いたい、気持ち。
誰かに分かって欲しい、ありのままの自分。
受け入れてもらえない、現実。
もどかしい、想い。
どうしたら、届くんだろう、この気持ちは。
ひとりぼっちになりたいわけではないのに、うまく、つながらない。
あせるばかり。
そして、絶望。

いずみの境遇は、ゴッホのそれと哀しいほどに似ていた。
読んでいて、ぎりぎりしてくる。
2ちゃんねるのまとめスレッドでも、時々そういう話を見かける。
痛くなる。
なんで、うまくいかないんだろうなぁ。
私も、コミュニケーション取るのが下手くそなので、
余計にぐりぐりとえぐられるのだな。
いや・・・。
余計な一言で、台無しにしてしまうことが結構あるから、
どっちか云うと、黙っていれば丸く収まったのに、の方かも。

昨年、パリのオルセー美術館で観たゴッホの自画像。
彼は、誰を見つめていたのだろう。
『ない』を見た、哀しさか。
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