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ちょっと、忘れかけた感じになってはいないか? [本]


ピーク・オイル -石油争乱と21世紀経済の行方-

ピーク・オイル -石油争乱と21世紀経済の行方-

  • 作者: リンダ・マクウェイグ
  • 出版社/メーカー: 作品社
  • 発売日: 2005/08/31
  • メディア: 単行本


ピーク・オイル、そう遠くもない将来、石油の産出がピークに達し、
その後減少に転じるというもの。
これ自体は、随分と前から言われていて、特に目新しいとは思われないかもしれない。
ちょっと長めに言われ続けると麻痺して、どうということも無い気分になってしまう。
そんな日本人には、是非とも再認識してもらわんとならんのです。
石油の現状について。
いや、まぁ、そんなエラそうに言うんならば、
夜更かししたりパソコンやったりしているんじゃないよ、ってなりますか。

イラクの大量破壊兵器云々のアメリカさんの言いがかり、
石油欲しくてやったんでしょ?!ってところとか。
石油の取引はアメリカドルだったのを、ユーロにしていきましょ、
ってフランスとかウマくイラクと交渉していったところ、
アメリカが血相変えて阻止に走った結果だったとか。
読むにつれ、相も変わらず人種差別的、宗教差別的、白人が牛耳るのが当たり前世界に、
何とか抵抗していこうとするアラブ産油国というのが哀しく思えて来ます。
恐らく、日本人はそういう白人西欧社会に、『あぁ、まだそうなんだ。』
と思う人が多いんじゃなかろうか。

日本は、資源が乏しい国だから、外国から輸入する。
そんなのをずーっと当たり前として来た?
でも、中国がレアメタル輸出を制限して来た時、日本はそれに代わるものを
生み出してしのいで来たし。
原発も、リスクが高すぎる手段だというのを、実感したハズなのに。
この、日本の高い技術力と考える力で、石油、原子力以外のクリーンエネルギーで
賄える世界は作れるのに。
研究費も、助成金も、使う所を間違えてやしないか?
天下りの高額退職金の為、ってバカか?
先日の北朝鮮のミサイル発射なども考えると、原発の安全管理に疑問は残る。
ターゲット、日本全国にごろごろあるし。
大丈夫なのか?

この本の著者がカナダ人の女性ジャーナリストというのが、
お手盛りプロパガンダにならないで、読み応えのあるものにしているのかも。
カナダは、産油国であるにも関わらず、アメリカとの契約で
ワリを食う立場にさせられているのも、知らなかったのです。


原発危機 官邸からの証言 (ちくま新書)

原発危機 官邸からの証言 (ちくま新書)

  • 作者: 福山 哲郎
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2012/08/08
  • メディア: 新書


明日の選挙には、影響しませんけども。

東日本大震災の津波被害からの、福島第1原発の事故は、
ここ数十年の中でも数多くの人が深く関心を持った事の一つでしょう。
『有り得ない!』
そう心の中で叫んだ人も、少なくないはず。
原発の安全神話に、どっぷり漬け込まれていたのですし。

この本は、事故当時、首相官邸で首相、官房長官に次いで3番目の
危機管理担当であった官房副長官がノートに残していた記録から、
原発対応の状況を綴っていったものです。
未だ当事者意識の無い、どちらかというと(言わんでも)被害者意識の
東電の対応のヒドさ。
首相と首相官邸の対応のマズさを喧伝する声も、マスコミでは高かった。
私としては、あの時、菅元首相でなかったら、もっと良い対応が出来ていたと思う、
とは思ってはいませんでしたが。
むしろ、金の力絶大なる東電さまを向こうに、原発ゼロを言い出せたのは、
すごいんじゃないかなと。

解釈のしかた、っていうのもあるし、立場もある。
それでも、ちょっと、この本を読んでみて感じ入るところは多いとも思うのです。
これからの、日本のエネルギーの行く末、皆で考えていかんとでしょ。
原発は、核兵器転用とかの技術を充分に持っているであろうと思わせるところが、
諸外国牽制に役立つんだろうとか。
いろいろと思うところはあるけども、身を守る手段の一つのものとしては、
諸刃の剣として自国民に危険過ぎるんじゃないかとも、思う。
私は、領空侵犯してくる外国機に、攻撃許可を出すべきじゃないか、という考えだし。
どう考えても、向こうが攻撃してきたら、反撃することならば許可することもある、って、
一撃目を外してくれること前提で、無理があるし。
日本でも、国産戦闘機の開発をするべきだと、考えていますし。
核が無いのなら、他に牽制力、抑止力は持たないと、成り立たないんじゃないかと思うし。

何だか脱線していきましたが、エネルギー問題は、
もっと日本の高い技術力を生かしていける方向へ進むべきなんじゃないかなぁ。
あ、偏りもありますが、現在他の視点からの本も読んでいますので、
またそれも併せて。
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abiち

誰かわかるかな〜。さっそく久々の更新をみにきたよ。

うん、本がマニアックです(笑)。

by abiち (2012-12-18 10:45) 

おみ

abiちさん、こんばんは。

ふふ、マニアックな本でも、
図書館で借りたものは、
意外とたくさんの人に読まれたあとがあるし、
本屋さんには、山と積まれたりしているのです。

なのに、それを読んでいる人をとんと見かけないのは、
何故なんでしょうかね〜。

マニアックの、不思議。

by おみ (2013-02-15 00:11) 

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